食と健康

オーストラリアで注目!新スーパーフード "ルーピン"とは?

こんにちは!ホリスティックヘルスコーチの雪子です。

今、オーストラリアで新たなスーパーフードとして注目されている「ルーピン」。

ルーピンは豆の一種で、その非常に高い栄養価から"豆の王様"と呼ばれているんです。

今回はそんなルーピン豆についてご紹介します。

ルーピンとは?

ルーピンは何千年もの間、地中海地域やアンデス山脈でで食べられてきたマメ科の植物。ルピナスとも呼ばれます。昔から人々にとって貴重な栄養源でしたが、ルーピン豆には苦味と毒性を持つアルカノイドという成分が含まれているため、茹でてから塩水に数日間漬けて取り除く必要がありました。

オーストラリア産ルーピン豆は苦味除去処理や調理も不要

The Lupin Co.の豪州産ルーピン豆フレーク

オーストラリアではこの80年で、そのアルカノイドの量をごく僅かに抑えたルーピン豆(スイートルーピン)が栽培可能となりました。このルーピン豆は茹でたり塩水に漬けたりする処理が不要で、調理せずに食べることができます。現在、全世界のルーピンの80%がオーストラリアで栽培されています。

ルーピンの栄養・健康効果

※ここからはオーストラリア産のスイートルーピンについて言及します。

タンパク質と食物繊維量がトップレベル

40%がタンパク質(キヌアの3倍)、37%が食物繊維(オーツ麦の3倍)と、ルーピンは世界で最も豊富にタンパク質と食物繊維を同時に含んだ食品。満腹感が得られ食欲をコントロールできるので、ダイエットにも最適です。

低GI

炭水化物量が4%と非常に低いため、食後血糖値の急上昇を防ぎ、悪玉コレステロールを低下させる効果が期待できます。

ミネラルが豊富

カリウム(バナナの3倍)、鉄分(ケールの3倍)、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが豊富。カロテノイドやポリフェノールといった抗酸化物質も含まれるのでアンチエイジング効果もあります。

グルテンフリー

セリアック病やグルテン不耐症の方でも安心して食べられます。

また、ルーピン豆はGMフリー(遺伝子組み換えでない)で、土壌の窒素を増やし生態学的バランスを壊さないのだそう。環境にも優しいサステナブルな植物なのですね。   

どうやって食べる?

現在スイートルーピンは製粉としてのみ販売され、小麦粉の代わりとしてパン、ケーキ、ピザなど幅広く使用が可能。調理も不要なのでそのままスムージーに入れたり、グラノーラやシリアルに振りかけたりしてもOK。

オートミールに混ぜてみました

また、ルーピン豆は低コストで栽培でき、手軽に栄養価を高められることから、ヴィーガン向けのプラントベースミート(代替肉)、ルーピン入りの麺やパスタ、醤油や味噌などの発酵食品など、今後様々な用途で使われる可能性が出てきています。

The Lupin Co.からはこんな商品も。

上の写真・真ん中のプロテインバー。はちみつとココナッツオイルを加えて焼くだけ。とっても美味しかったです。

レンズ豆やひよこ豆からできた粉もありますが、ルーピン豆は他の豆より炭水化物や脂質が少なく、食物繊維とタンパク質が多いのが嬉しいところですよね。

摂取上の注意

ルーピン豆はピーナッツや大豆の仲間に属するため、ピーナッツや豆アレルギーを持つ方は摂取を避けてください

また、腸に吸収されにくい発酵性の糖類(腸内の善玉菌を増やし、腸に問題がない人には有効)を含み、腸の弱い方や過敏性腸症候群(IBS)の方にとっては不調を招くこともあるので、量を制限してください

どこで入手できる?

現在、ルーピン豆は主に西オーストラリア州で栽培されており、私の住むヴィクトリア州でも、まだスーパーなどで見かけたことはなくネットのみで購入が可能。

私が調べた限り、日本での販売はまだされていないようですが(日本での輸入にあたり農林水産大臣が定める基準と用途を満たす必要があるそう)、今後日本でも注目が高まっていくのではないでしょうか。

スーパーなどでルーピン製品を見かけるようになったら、またご紹介しようと思います!

参考:

The Lupin Co.

Department of Agriculture and Food Government of Western Australia

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